2011年10月15日土曜日

第六回 電子おにぎり映画祭

出展作品

シルバー仮面 第1話 ふるさとは地球 監督:実相時昭雄/TBS/1971年
シルバー仮面 第2話 地球人は宇宙の敵 監督:実相時昭雄/TBS/1971年

部員がそれぞれ持ち寄った映像を予備知識抜きで観あう闇鍋式鑑賞会。
それが電子おにぎり映画祭だ!

幻のヒーロー特撮もこうして気軽にレンタルして見れるとは良い時代になりました。
さてさて、シルバー仮面。けっしてマスクを被った老人が活躍する話ではない


第1話。前半の真っ暗な画面、および上半身しか映らないチグリス星人などユニークな(と言うか違和感のある)シーンについてはウィキペディアに詳しく出ておりますね~ふむふむ。私なりに理解したことを要約すればキャステングがなかなか決まらなかった事により生じた現場への皺寄せ、さらに予期せぬことに見舞われながらの撮影の結果がそのまま反映されたとのこと。締め切りと予算のある仕事はどこの世界も大変ですね。

第2話。これもかなり珍妙な話です。のどかな寒村で起きる宇宙人騒動。とにもかくにも敵のキルギス星人がお茶目すぎです。毒々しい色彩のガスを振りまき、きゃははと笑いながら登場、のっけから狂ってます。さらに谷から落ちてぶら下がるシーンが衝撃的に情けない。そして攻撃法、鶏と卵を青に、立木を赤に、お地蔵さんを黄色に、しまいにパトカーをピンク色に染めあげるのです!(現代のストリートペインターの脅威を予感していたのでしょうか?…んな訳ないか。)そんなこんなで失笑の連続。しかし、こんな宇宙人ですが、自信たっぷりに説教もするのです、「地球人は泥棒」だと。そしてそれに反論できない主人公達…思うに、深いメッセージ性を持ちながらもその表現方法で物語が空回りしてしまう、そのアンバランスさがこのドラマの魅力なのかもしれませんね。

『地球人は宇宙の敵』より。キルギス星人の主張。









私も普段から(自分を含め)そうじゃないかなと思ってましたからドキリとしましたね~…別に反省とかはしないけど。



いろいろトホホですが、でもでも、やはり実相寺監督です!特徴的な広角使い、顔面アップ、ドリーショット、等々いかにもこの人らしい画面構成はさすが。ファンならば見ておいて損はないと言えましょう。(部員M)

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