2012年9月3日月曜日

星を継ぐもの(もっと人生にSFをっ!!)


言わずと知れたSFの金字塔
「星を継ぐもの」(ジェームスPホーガン著)
1977年、ホーガン初の長編SFであります。
(表紙は加藤直之画伯でありますっ!!)


〜あらすじ〜
月面調査員が、
真紅の宇宙服をまとった死体を発見します。
綿密な調査の結果、
この死体はなんと
死後5万年を経過していることが判明するのです。

どんなに詳細に調べても、その死体は人類そのもの。
死体の慰留物からハイテク機器やメモ帳が見つかり
かなり進んだ科学力を持っていた事も判明。

果たしてこの死体は何者なのか?
機械工学、生物学、言語学などなど
あらゆる科学ジャンルを駆使して
謎の解明が始まります。

いっぽう木星の衛星ガニメデでは、
地球のものではない
巨大な宇宙船の残骸が発見され
そこからまた別の生物の死体が… 。


最近、星野之宣大先生が
コミカライズされ話題になっておりますね。

なんて偉そーに言っていますが
実は初めて読みましたお恥ずかしい…


だがしかし!!
この面白さは何でありましょうかっっ?!

知的好奇心を刺激するアイデアの数々!
奇想天外な真相!
 まさしくセンスオブワンダー!!


月面で発見された謎の死体が
5万年前のものだったという事件からして
もう謎だらけでワクワクなわけです。

死体発見から始まるあたり
何か推理小説っぽいですが、
これは意外と間違ってない。

主人公ハント教授(多分ハンサムでイイ男)が
科学者チームの発見や事実を
独創的な発想と視点で
一つの結論に導いていくプロセスは

まるで
推理小説の名探偵が
謎解きをするあの興奮なんですね!


でもそこはSF!

科学的な知識(サイエンス)
そこから無限に広がる想像力とイメージ(フィクション)

この2つが縦横無尽に駆け巡り
まさに「SF」として
人類創世の謎が
そして太陽系の驚愕の歴史が
徐々に解明されていきます。


まだまだ「SF7級」くらいのオイラですが
ホーガンのえがく
壮大な太陽系と人類創世の歴史を

知識とイメージを総動して感じ倒しました!



いやぁ〜
最近どころかここ10年位
SFから遠ざかっていましたが
激しく反省しきりであります。

オイラの人生には
SFが足りていなかった!!
これは大変な損失であります!

今からでも遅くないので
「SF初段」を目指して
日々精進したいと思います!


ー部員Oー