2012年10月29日月曜日

鋭利な刃先でひっかいた擦り傷
ようなペンタッチが精神にきます。
『惨劇館 2』  御茶漬海苔著/朝日ソノラマ社 ハロウィン少女コミック館/1990年

部員Zよりおすすめの(?)一冊、早速よんでみました。この人の本は『桜子』と言うのを読んだ事があってそれが非常に印象に残っていたのですがそれ以外はなぜか手を出さずじまいでしたので今回よい機会をいただきました。『惨劇館』は御茶漬海苔の初期の代表作だそうです。ぱっとみ80年代に流行ったスプラッター映画や大友克洋の影響が見て取れますね~なんか懐かしいもんがあります。この第2巻はホラー短編が6編収められておりました。さて、最初のお話『肉玉』。あれ、これは『桜子』の原型ですか?こっちのお父さんは実父、オチもより救われない事になっておりますので『桜子』より読後感が重いです。監禁した挙句に肢体を切断、芋虫状態にした女を孕ませて生ませた子供、そりゃえぐいですわ。(部員M)

2012年10月18日木曜日

『ムカデ人間』  監督:トム・シックス/オランダ・イギリス合作/2010年

例によって似てない似顔絵ですんません。
私、ハイター博士の画力の無さに親近感湧きました。
映画館に行こうかな~と思いつつ行かずじまいでしたがレンタルDVDでようやく鑑賞。人間のお尻とお口とを手術で連結させてムカデ人間を作る・・・私ゃランチの合席すら苦手な団体行動だめ人間なのでムカデ人間にされた三人さんが気の毒でしょうがなかったです。
変態のおっさんにとっ捕まった若者たちが森の中の一軒屋に監禁され酷い目に合わされる。なんかありがちなパターンです。グロ描写も少な目で、ムカデ人間の肝心の部分も白い生地で覆われており見えません。タイトルほどセンセーショナルな内容では無かったですが、変態、ヨーゼフ・ハイター博士を演じたディーター・ラーザーと言う役者さんがぬんめり気持ち悪い面構えでなかなか眺めがい有でした。あと、ムカデ人間、先頭役の日本人俳優、北村昭博の大健闘、全編コテコテの関西弁で罵声をとばし面白すぎる。特に「よっしゃ~!」に爆笑してしまった。陰惨な劇も関西弁だと不条理な喜劇に見えますな。。あんなに頑張って最後あんなふうって、まったく救いの無い結末ではありましたが。(部員M)

2012年10月7日日曜日

2012年10月3日水曜日

引越にともないここしばらくの間、我が家では押入れの発掘調査が続いておりますが、
80年代から溜め込んだあれやこれやが色々出てきて楽しいものです。
そんな訳で発掘品の一部をご紹介いたします。

『そんなオリビアが好きさ』 シャーリー・ド・チエコ(仮称)著 / 火星兵團社 / 1987年

と言ってもなんじゃそりゃですよね。
この漫画は本屋で売られていたものではなく中学の同級生の手作り本ですから、
今の今まで読んだのは作者とこの私しかおりませんのでね。
87年作・・・約四半世紀オーバーか・・・捨てずにとっておいてよかったな~。
世の中的には無価値でしょうが私にとっては宝です。

さて、藁半紙に筆ペンと色鉛筆を使って描かれホッチキスで閉じられたこの奇書、
久しぶりに読み返せば今時言われるサブカル中二病っうやつですかね・・・
この頃は暴力的で反社会的な本や音楽、映画が楽しくて楽しくて(笑)二人でその手の物をあさる毎日を送っておりましたが、
それらの影響が素直に反映された内容となってます。

内容はちょっとあれすぎますもんで見せられそうな箇所だけ抜粋いたしました。これ以上は無理です。


ちなみにシリーズになってまして7冊ほど保存されております。いずれも因業残虐な内容なので詳しく説明はできません。
それにしてもチエコ(仮称)は元気だろうか?かれこれ20年ほど連絡しておりません。今は何をされておることやら。こんなもの描いた事も本人はすっかり忘れてらっしゃるでしょうな。あぁ、青春の燃えカス。(部員M)