2012年1月30日月曜日

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』 監督:本田猪四郎(本編) 円谷英二 (特撮) /東宝 /1966年

サンダとガイラ、フランケンと言うよりは雪男に近いような見かけの怪物二匹が大喧嘩する映画です。大人の私が見ても恐ろしいような造形。特にガイラの顔面凄まじく、漁師が海の底をのぞいてコレと対面するシーンは強烈で、当時トラウマになった子供は少なくないと聞きます。
さて、同じ細胞から発生した二匹の怪物ですが性格は対照的。人間を捕まえてガリガリと食べてしまう凶暴なガイラに対しサンダは崖から滑り落ちた人間を助けたりする優しい性格。なぜ、相反する性格を持ったのか劇中でははっきりと語られておりませんが、二匹の母体となったフランケンシュタイン(?)が幼児期、人間の教育を受けた事に起因しているような…野性と理性が分裂して細胞増殖?はて?よく分からん。脚本はだれなのと思ったら『マタンゴ』『ゴジラ対ヘドラ』の馬渕薫。突っ込みどころ満載のストーリーですが、しかし、面白い。もっと早くに見ておくべきでした。のっけから大蛸とガイラの大格闘で目が釘付けで中盤もだれそうになるとすかさず大暴れしてくれるので飽きる暇がなく終わりがあっと言う間でした。唐突な終わり方はちょっと?でしたけど(それはそれで愛せるが)続編を見込んでああいうかたちで終わらせたと想像できます…で、結局作られず終いで悲しいですが。ここで提案!『怪物くん』『妖怪人間ベム』に続きジャニーズ系アイドルでキャスティングして、リバイバルさせるってのはどうでしょう?
(部員M)

2012年1月18日水曜日

最近すぐに忘れちゃうんで見た映画、とりあえずメモ。残念なものから中当りまで。


『パラノーマル・ アクティビティ2』☆☆
大ヒット、モキュメンタリーホラー第二弾。前作より、カメラの台数、家のサイズ、役者の人数等、増量してましたが恐怖度はさして変わらず。
『戦慄迷宮』
清水崇監督、ファンなんだけどもこれは贔屓目に見ても酷い。はっきり言ってぜんぜん怖くない。またオチが酷いね。何で妹が姉の生存をしらねぇんだ。母親があんな感じなら妹意外介護する人いないだろ~って思いましたよ。
『ストレンジャーズ / 戦慄の訪問者』☆☆☆
人里はなれた邸宅でカップルが謎の訪問者に理由も無くいたぶられると言うだけの話。『ファニーゲーム』と言うたいそう胸糞悪い映画(つまらないと言う意味ではない)とかぶるが、しかし見せ方はちょっと違ってます。『ファニーゲーム』が純文学的だとするとこちらは大衆文学的ですな。訪問者、全員無個性に振る舞いそれはそれで不気味でしたが、せっかく三人もいるんだからそれぞれの性格を些少色分けしてもよかったか。続編制作決定との事なので、とりあえず次回に期待しておこう。
『ローズ・イン・タイドランド』☆☆☆
テリー・ギリアム監督のけして万人受けしない映画。とても不幸な状況が立て続けに起こっても空想の冒険に夢中になってしまう、少女の一面がよく描けていると思いました。宣伝通り、アリス的でもあるけれど『悪魔のいけにえ』的な感じも・・w。とにかく、主演のジョデル・フェルランドが素晴らしいに尽きる。私はこれ好きだな。
『ヤギと男と男と壁』☆☆☆
かつてアメリカ軍に実在した超能力部隊の元兵士、その元兵士とひょんなことから出会ってしまったジャーナリスト、二人の旅の顛末、ほか諸々。アメリカ人の底知れぬアホさ加減がちょっとうらやましくなるような映画でした。ジェフ・ブリッジスここにも出てますね。(さっき観た『ローズ・イン・タイドランド』のパパ役)ここでの役柄も似たようなもんですな。そういえば『ビッグ・リボウスキ』でもそんな感じのゆるい大人を演じてましたがな。
『トロン:レガシー』☆☆
またもやジェフ・ブリッジス出てきました!働き者だな~w
『月に囚われた男』☆☆☆
小品なれどしっかりと作りこまれてます藤子・F二雄先生の短編SFのように愛せる感じです。しかしこの映画、改めて考えると怖い。みんなが嫌がる仕事は世の中に山ほどあるのでこのような事が世界のどこかで本当に行われていてるのかもねっと。
『デッド・ゾーン』☆☆☆
見よう見ようと思っていても何故か後回しになってしまう映画の一つでしたがようやく鑑賞、結局20年以上かかった。超能力を身に着けてしまった男の悲劇といえましょうか考えようによってはキチガイの思い込み大暴走映画ですな。
『ミッドナイト・ミート・トレイン』☆☆☆
北村龍平監督のハリウッドデビュー作。殺人鬼マホガニー”役のヴィニー・ジョーンズがとてもよい。格闘~惨殺シーンもアイディアに富んでおり新鮮な感じ。物語、美術界に認められようと必死になっている写真家が偶然、モデル失踪事件に関連すると思しき謎の男に遭遇、警察に届けを出すも何故か相手にされず、自分で真相解明をと男を追いかけて行くうち狂気の世界へとのめり込んでゆく。途中、意味深なシーンがいくつも出てくるのでどんなネタが仕込んであるのかと思いきやこんな展開かと仕舞いの方で驚きましたが、なるほどクライヴ・バーカーの原作だったのか。こんど本を探して読んでみよう。
『30ディズ・ナイト』☆☆
吸血鬼物。ハマーのドラキュラ映画のようなタイプではなく『28日後・・・』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』系といえましょうか、しかし此方の化物達は獲物めがけて爆走するだけではなく独自の言語を持ちさらに英語も喋ることができ、またオトリを使って人間をおびき寄せようとしたりと知能が高いところに工夫がありますな。見た印象、シチュエーションも考えられているし、吸血鬼から息を殺して逃げて回る緊迫感もある、エグイ殺傷シーンもリアル、派手なアクションもあるしで、結構まとまった仕上がりなのですが、この手の話はそろそろ飽きてきたのかもしてない、ちょっと映画が長く感じました。冒頭のアラスカの雪原がきれいだったのと吸血鬼の襲撃を受け阿鼻叫喚な街の俯瞰が印象に残ったかな。
『悪霊の餌食』☆☆
オーストラリア製ホラー、全然しらない役者さんばっかり出てる。これは久しぶりに出くわしてしまった訳のわからん映画でした。密林を覗くとやっぱりレビューで酷評されてますww・・・しかしもういいよってぐらいに恐怖を詰め込んでますね、詰め込みすぎで話が破綻したって感じでしょうか、私はそれなりにビビりながら楽しめましたのでよしとしております。
『リーカー 地獄のモーテル』
郊外のモーテルで身動き取れなくなった人たちに起きる災難。ありがちなパターンのこの映画、正直酷い。なんでこうなるのか、なにが起こっているのかさっぱり分からないまま話が終いの方まで進みます。あれだけ謎だらけで種明しは、臨死体験のビジョンのなかに現れる悪魔の仕業って分けですか?それじゃほとんど夢オチみたいなもんじゃないか・・・あーつまらなかった。
『大魔神怒る』☆☆
これ三隅研次作品ってしらんかった。ひさしぶりの鑑賞、埴輪顔が魔人顔になる所はやっぱり面白い。
『13/ザメッティ』☆☆
家族思いな勤労青年が何も知らぬまま闇社会の扉をたたき集団ロシアンルーレットに参加させらる。簡単に言うとそんだけの話。
『バットマン ビギンズ』☆☆☆
一度観たがそのとき集中力なかったもんで内容が把握できず、改めてレンタルし再チェック。いまさらではあるけれどストーリーがようやくわかる。少年時代からバットマンの誕生~ゴッサムに戻って悪と戦うヒーローに・・・よくまとまってますね~さすが『メメント』の監督だわ。(プレステージはあかんけど。)特に気に入らない所はないですね、クリスチャン・ベイルは好きな役者だし。あえて言えば、幻覚剤すってみる世界がしょぼい、もっとグロテスクにぶっ飛んでたらよかったな~と思いました。それにしても渡辺謙、いい役どころなのにつまんない死に方しますね~別にいいけども。
『荒野のストレンジャー』☆☆
クリント・イーストウッド監督兼主演の西部劇。復讐のため町にやってきた男はこの世のものではなかったのですね。無法者だけでなく傍観者も復讐の対象になってる所が面白いです。BGMもよい。残念なのはDVDの画質が酷すぎる事。
『許されざる者』☆☆
クリント・イーストウッド監督兼主演の西部劇。主人公から脇役まで皆どこか間が抜けてる。極悪非道にもなれず、また善人になる事も出来ない我々のような登場人物たち。それぞれに言い分があり、ゆえに善と悪に単純に分けられなのですが、しかし修羅場は用意され殺す者と死ぬ者に別れるわけですな。殺しを見せて爽快な気分にさせないそう言う作りの西部劇です。
『ボーン・コレクター』☆☆
結局、主人公へ対する復讐と言う事であれば、あれほど手の込んだ猟奇殺人などせずとも、もっと簡単な解決方法があったのでは?と、釈然としない。
『老人Z』☆☆
介護ロボットが寝たきり老人を乗せたまま暴走大暴れし鎌倉を目指すというハチャメチャな内容で、最近のアニメに無いドタバタとした元気のよさにあふれる
『ハロウィン』
オリジナルより10分ほど長いエクスティドバージョン(TV放映する為、残酷シーンをカット。よって尺が足りなくなった部分を新たに撮り継ぎ足して放送。オリジナルにその継ぎ足し部分をくっけたのがエクスティドバージョンと言う事らしい。)を観る。長くなった(女子のたらたらした会話とか)おかげで、映画がだれてしまっている。よろしくない。それにしてもカーペンターはAKB48のプロモを本当に撮るんだろうか。実現したら絶対面白いと思うんだけど。
『バットマン・フォーエヴァー』☆☆
トミー・リー、ヴァル・キルマー、ニコール・キッドマンの存在が消し飛ぶほどにジム・キャリーの個性が爆発してる。本当のタイトルは『リドラー』じゃなかと思うほどに。監督は『フォーリング・ダウン』(←ちょっといい映画です。)や『フォーン・ブース』(←これはクソつまらなかった。)を作った人ね。
『ブルー・スチール』
サイコ野郎VS婦人警官。悪くもないんだがわざわざ見るほどでも・・・日曜日のお昼、TVつけたらたまたまやってました、ぐらいの出会いでよかった。死ぬ思いをした直後にも関わらず発情するなんて警察官はタフだな。しかし、ゆえに子孫を残さねばという本能的な行動と考えるとあのシーンも頷けるか。あと、銃撃戦のスローモーションは正直ダサいと思った。
『シャッターアイランド』☆☆☆
結局゛自分だった(かも)゛映画。これはもろに『カリガリ博士』の系譜ですな。『メメント』『マシニスト』『ファイト・クラブ』等の名作に比べると゛カリガリ ゛から内容に進歩がないような気もするけども、それでも飽きずに見れたのは監督、スタッフの手腕と配役の良さでしょうかねぇ。
『クレイジーズ』☆☆
リメイクの方です。ロメロ監督のオリジナルも昔みたけど何かぱっとしなかった記憶が。意外にも(?)こっちのほうは中々よく出来ておりオリジナルよりは見れます。(でも終盤で飽きてきたが。)電ノコが追っかけて来る所と洗車所の格闘あたりが印象に残ってます。しかしこの手のゾンビ~ウイルス感染凶暴化モノは出尽くした感があるね。今んとこ『28日後・・・』がピークかな。
『ジェイソンX』☆☆
ステージを宇宙に移してジェイソンがひたすら人を殺しまくる・・・聞くからにして阿呆らしいと思い見ずじまいとなっていたが近所のゲオが80円レンタルとなったので借りて見ることに。これジェイソンを使ったSFコメディだったのね。ギャグと思ってみればそんなに悪くも無い。しかしいい年してみる映画じゃないわねw  大好きなデヴィッド ・クローネンバーグがチョイ役で出演しており出だしのくだりでグッサリ殺られてた。
(部員M)











2012年1月17日火曜日

ワイルド7やっと観たぁ

原作の大ファンだけに
ちょっと期待しすぎた?かな⁇

面白かったけど、全体にフツー。
もっと“とんがって”いけばいいのに。

ワイルド7の
ワイルド7たる重要な感じ
「野生の7人」
的な感じが薄めだったかな。

特に飛葉には
あの本能に根ざした
牙を剥く野生が欲しかった。

いやいや
キャスティングは悪くない。
瑛太も最年少のリーダーな感じだし
肥ってないヘボもまだ許せる。
オヤブンなんか原作より迫力あるしね。
そう、せっかく個性豊かな7人なのに
メンバーの特性・特技とかが
あんまり出てこない。

せっかくカッコイイ
パイロウのサイドカーとか
爆弾のエキスパート的なトコが
もっとたくさん見たかった。

設定とストーリーラインを追うのが
メインになってしまい
ワイルド7メンバーのエピソードとか
かなり省略されてる感がある。

飛葉のロマンスとかいらないし、
世界のエピソードも正直いらない。

もっと7人をそれこそワイルドに
大暴れさせて欲しかったなぁ…。

Part2があるなら
そこんとこメインでお願いしたい‼



だがしかし
どうしてこんなことするかなぁ
エンドクレジット…

流される映像が
ふざけすぎで最悪。
あれはないわー

エンドクレジット観ないで
出てしまえばよかったなぁ
酷すぎる…。

(部員O)



2012年1月6日金曜日




わ~久しぶり。



『刺青  監督:増村 保造/大映 /1966年

さて、報告。昨年、鑑賞した映画を振り返り印象深かったのは『下女』とこの『刺青』でした。主演の若尾文子さん、ソフバンの犬の母親 “息子より若い男と再婚”どころじゃないです。もっともっと醜聞的な女性を演じております。わがまま娘が女郎蜘蛛の刺青をしょい毒婦度パワーアップ。男どもを振り回し悪行に悪行を重ね行き着くところまで行き着いて、見終わってなんだか清々しいような気分になりました。あんまり面白かったんで原作(谷崎潤一郎著)も読んでみたのですがとても短い小説だったのですぐに読めてしまいました。映画のはじめの方、娘が捕えられ刺青をいれられて魔性の女に生まれ変わるあたりで終わりです。それから原作は彫師のサディスティッテクな情念に焦点を多く当てていました。(部員M)

2012年1月5日木曜日

明けましておめでとうございます。
部員Oであります。
今年初めてのブログ投稿であります。


観ました「宇宙人ポール」


今回も予備知識ゼロで鑑賞。


SFオタクな二人のイギリス人が
「コミコン」(アメリカ版コミケ??)に参加して、
UFOの名所(エリア51とか)を巡る旅に出る
ロードムービーかと思いきや、
ヒッチハイクしてきたのが宇宙人だった…。

とまあ、詳細は公式サイトを参照いただくとして、



いや〜〜!

大変面白かったっ!!

これは新年早々良い作品に出会えた!!



宇宙人ものって
スピルバーグとか
いろいろある中で
まだ、このノリがあったかと!

こういうセンスは
ホント脱帽。大好きっす!


ド派手な大作ではないけれど
とてもよくできた脚本と
じんわりと味わい深いストーリー。

なんたって
映画の面白さが
全部ギュッと詰まってる。


とにかく登場人物のキャラが濃い!

主人公二人のキャラもさることながら
他の登場人物(地球人)が
どこかフツーじゃないキャラばっかり。
これだけでも観てて面白い!

実のところ
宇宙人のポールが
一番まともで人間らしい。
とてもイカしたナイスガイ!!

ポールは
旅の途中で関わる人たちを
どんどん楽しく変えていく。

笑って
ハラハラして
アクションもあって
ジーンときて

最後には
生き方まで変わっていく主人公達に
すごく元気をもらった感じです。


年の初めから
こんなに楽しく元気にしてもらえる映画

「宇宙人ポール」

これは新年のスタートにもってこいの作品でした!!







ん~これは、面白そうですね~見たい!
それにしても暮れに放送された『ビートたけし超常現象SP(秘)Xファイル』は本当につまらなかったな。
UFO肯定派の人たちにやる気を感じない。あからさまにネタ切れだね。
(部員M)