2011年9月29日木曜日

第三回 電子おにぎり映画祭

出展作品

怪談新耳袋 第20話 『修学旅行』 BS-i /2003年/監督:三宅隆太

部員がそれぞれ持ち寄った映像を予備知識抜きで観あう闇鍋式鑑賞会。
それが電子おにぎり映画祭なんだって。

と言う事で、映像版新耳袋で一番怖と思われる一本を!


修学旅行先の旅館のトイレで女子高生が幽霊に遭遇する。ただそれだけの話なのですが、むちゃむちゃ怖いです。幽霊登場シーン、始めてみたときはあんまり怖くって指の隙間から鑑賞しました。(いい大人が・・・)その後2回3回見返しましたがまだまだ怖い。そして今回、久しぶりに見たけどやっぱり怖~い。山海塾か白虎社みたいな白塗りのあんよがにゅい~と出てきてあり得ない角度で顔が・・・あぁ、もう、いや。鑑賞後、部室は怪談語り合いの場となりました。のっていただきありがとうございます。
あ、いま気がつたのですが、ひょっとして皆さんドン引きだったのでしょか・・・(部員M)



コレまじでこえぇーって!!
シャレになってないです。
  びびりんぼの部員Oには劇薬指定です。

5分という短さがまた恐さ増幅!
さらに鉄板のトイレネタ。  
スキがないっすよ。


お約束展開なんで
わかっているのに
恐くてビビる。
マジでトイレ行けないよ。

 勘弁して欲しいっす 
部員Mさま…
(部員O)


部員Mさま、「新耳袋9巻」ありがとうございました。東北帰りにお返しいたします。
「新耳袋」の映像化。やめてほしいものです。この画像見ただけで尿漏れモノですもん。夢に出ますわー。
やっぱり一番恐いのは「怪談」スタイルなんでしょうか。
なんで登場人物がこんなもん見るはめになったのか、見たモノは何だったのか、分からないのがいい。映像だとさらに、「それで登場人物はどうなるの?」が分からないので恐さ倍増。恐怖のピークで終わる、というキレの良い感じがたまりません。
明日泊まるキャンプ場が真っ暗なので、心の準備をしてから行きたいと思います。

(部員Z)

2011年9月28日水曜日

第二回 電子おにぎり映画祭

出展作品

オムニバス映画“世にも怪奇な物語”より『悪魔の首飾り』 仏・伊/1968年/ 監督:フェディリコ・フェリーニ

部員がそれぞれ持ち寄った映像を予備知識抜きで観あう闇鍋式鑑賞会。
それが電子おにぎり映画祭だ!

今回はイタリアの巨匠フェリーニ監督の怪奇映画。

エドガー・アラン・ポーの小説を元に作られた短編映画3作品をまとめたオムニバス『世にも怪奇な物語』。その中かで特に傑出した出来の『悪魔の首飾り』はホラー映画マニアにも評価が高くフェリーニ中期の傑作と言われております。さぁ、御開帳。アル中ですっかり落ち目の英国人俳優(テレンス・スタンプ)がイタリアの空港に降り立てばそこはすでに異次元。街の雑踏、TV局、妙な映画祭、魑魅魍魎な映画関係者たち、真夜中の街道、金色のフェラーリ、美少女の悪魔・・・どこを切り取っても異様な光景。計算してか行き当たりばったりなのか分からないが唐突な場面展開が画面への集中力を高めてくれるナイスな演出にも痺れる。襟首引っかまれたようにグイグイ引き込まれクライマックスへ夜中の大暴走!そして、スパッと(←見た人なら分かる。)ジ・エンド!短編なれど気分は満腹です。(部員M)




秋ふかし
今日も企む
“電子おにぎり”
(字余り)

実は…
フェリーニ作品ほとんど観てない部員Oっす。
人生で一度もチョイスしてないジャンル。
コテコテど派手なハリウッド映画大好き少年だったので、どうも縁がなかったみたい。
うれし恥ずかしフェリーニ初体験と言って良いのだけど、いやいや今まで人生損しておりましたぁー。
そもそも、
冒頭の飛行機内のシーンから変だもんね。
フェリーニはリアリティなどとケチなことは言わない。
自由奔放なイメージと造形、そして色彩。とにかく絵画的な感覚。
でも、実験的な映画にありがちな退屈さはない。スリリングで不気味な演出に、最後まで釘付けでした。
ここまで独創的に『料理』されては、さすがのポーも脱帽でしょう。
それにしても、
今までスゲーと感心していたシュールな映像表現は、
その殆どがフェリーニを祖としていたとは!!
そう思える程の衝撃…
乱暴だけれど、
某ま◯かマ◯カのシュールな魔女のシーンなんかも、辿ればフェリーニにたどり着くハズ。
ええもん観させていただきました。

だがしかし
まず持って自分ではチョイスしない作品が観れるのが
『“電子おに”キネマ』の良いところ!

でも部員Mさま
コワイの苦手だから、ホラーはあんまりチョイスしないでね…
















たしかに悪魔の出てくるシーンは怖いですよね~どうしてあんな中途半端な構図で映したのか意味不明な感じも強烈ですよね~
みんなが怖がるのが面白いのでホラーはちょいちょい入れていこ~っと。(よくよく考えれば部員Oも“怪奇大作戦”じゃないですか! 笑)
(部員M)



フェリーニ監督作品は初めてです。部員Zです。
シュールレアリスム的というか、悪夢を再現したかのようなシーンの数々。すごいです。特に主人公がタクシーの中から観る光景。陽炎でゆらゆら、黄色い光、黒い影くっきり。そんな中で、道路のど真ん中で女の人が水着でいたり、食肉運搬車が走っていたり。シュールすぎます。
そして、出てくる人みんなが妖怪じみていました。どうやって集めたのでしょうか?!
監督が「お前すげえユダヤ人っぽいから来い」とスカウトしたり、あるいは「とにかく目のでかい女を連れて来い」とスタッフに命じたりしたのでしょうか。謎です。これがフェリーニ作品か! と怖れおののきました。他の作品も鑑賞したいです!

2011年9月27日火曜日

第一回 電子おにぎり映画祭

出展作品

怪奇大作戦 第25話『京都買います』TBS/1969年/ 監督:実相時昭雄
怪奇大作戦 第23話 『呪いの壷』TBS/1969年/ 監督:実相時昭雄

部員がそれぞれ持ち寄った映像を予備知識抜きで観あう闇鍋式鑑賞会。
それが電子おにぎり映画祭だ!(りきんで言う程の事でも無いが。)

今回は部員O選、円谷プロの傑作TVシリーズより2作品。
第一回目にして結構ヘビーな内容に。







部員Oっす。
第1回電子おにぎり上映會、
略して

「“電おに”キネマランチ!!」

主に昼休みのランチミーティングならぬ
“ランチキネマ活動”なんである。
時々放課後にも実施中。


で、
早速だけど実相寺昭雄監督。

「実相寺作品にはこだわりを持つぜ」
というと歳がバレるけど。

そんな中から
実相寺監督の有名どころの作品を
華麗にかわしつつ
「怪奇大作戦」“京都2部作”。

「京都買います」は
あまりにも有名なので、
ここは
「呪いの壷」をイチ押しとしたい。

日本古来の「家」という伝統。
代々伝わる家柄という関係の残酷さ。
そこに生まれる逃げ場のない状況と閉塞感。

犯人はあまりにも刹那的に
そのカタチを破壊し復讐していく。

クライマックスの
寺院が燃えるシーンが有名だが、
ラストシーンのやるせなさの方が胸に刺さる。

さまざまな余韻を残す傑作である。

30分ドラマで
ココまでキチンと作り込める。
さすがです。


てな感じで
各人が
大好きな映像作品を持ち込み
部員一同で
さらに勝手に楽しんでみる

「“電おに”キネマランチ!!」

ぼちぼちうふふと活動中!!





のっけからダークサイドをつっぱしるラインナップ(笑
これから先、どのように深化していくのか誠に楽しみな映画祭となりましたネ。

実は、『京都買います』『呪いの壷』は子供のころ深夜TVで見たことがあるのですが、記憶があいまいでストーリーをまともに覚えていませんでした。でも、岸田森が振り向くと尼さんが仏像に変身(?)しているシーンや寺が大炎上するシーンだけは脳にがっちりとインプットされていたようで、久しぶりに引き出しの奥から出てきた感がありましたね~懐かしい。この2作品のテーマは同監督による劇場用長編映画『無情』(ATG /1970年)に引き継がれているみたいですね。一年ほど前にツタヤでレンタルして見ましたが主人公の行動一挙手一投足、すべてが腹の立つ胸糞悪い映画でした。(笑

(部員M)




部員Oと部員Mとは世代が違いますゆえ、「怪奇大作戦」を観るのは初めて。
「京都買います」の回ですが、仏像マニアの女性にわたくし、とても共感しましてございます。仏さんを大事にせん奴に、仏像を預けておくわけにはいくまい。「京都中の仏像を保護して、仏像の楽園を築くのや!(あ、極楽か)」というような気持ちは分かります。そういう極楽の仲間に加わってみたいものです。
しかし、京都というチョイスがイマイチですね。京都人って、なんだかんだ言って地元愛というか地元へのこだわりが強いですし。
舞台が奈良なら、仏像も人口より多いですし、よりリアリティがあったかもです。まあ、都市開発はされてませんけどね。

(部員Z)

はじめまして

大好きなものたちに向かって、犬のように真っすぐに駆けて行くのだ。


そうだね、そうしようかな、ワンワン。