2011年9月28日水曜日

第二回 電子おにぎり映画祭

出展作品

オムニバス映画“世にも怪奇な物語”より『悪魔の首飾り』 仏・伊/1968年/ 監督:フェディリコ・フェリーニ

部員がそれぞれ持ち寄った映像を予備知識抜きで観あう闇鍋式鑑賞会。
それが電子おにぎり映画祭だ!

今回はイタリアの巨匠フェリーニ監督の怪奇映画。

エドガー・アラン・ポーの小説を元に作られた短編映画3作品をまとめたオムニバス『世にも怪奇な物語』。その中かで特に傑出した出来の『悪魔の首飾り』はホラー映画マニアにも評価が高くフェリーニ中期の傑作と言われております。さぁ、御開帳。アル中ですっかり落ち目の英国人俳優(テレンス・スタンプ)がイタリアの空港に降り立てばそこはすでに異次元。街の雑踏、TV局、妙な映画祭、魑魅魍魎な映画関係者たち、真夜中の街道、金色のフェラーリ、美少女の悪魔・・・どこを切り取っても異様な光景。計算してか行き当たりばったりなのか分からないが唐突な場面展開が画面への集中力を高めてくれるナイスな演出にも痺れる。襟首引っかまれたようにグイグイ引き込まれクライマックスへ夜中の大暴走!そして、スパッと(←見た人なら分かる。)ジ・エンド!短編なれど気分は満腹です。(部員M)




秋ふかし
今日も企む
“電子おにぎり”
(字余り)

実は…
フェリーニ作品ほとんど観てない部員Oっす。
人生で一度もチョイスしてないジャンル。
コテコテど派手なハリウッド映画大好き少年だったので、どうも縁がなかったみたい。
うれし恥ずかしフェリーニ初体験と言って良いのだけど、いやいや今まで人生損しておりましたぁー。
そもそも、
冒頭の飛行機内のシーンから変だもんね。
フェリーニはリアリティなどとケチなことは言わない。
自由奔放なイメージと造形、そして色彩。とにかく絵画的な感覚。
でも、実験的な映画にありがちな退屈さはない。スリリングで不気味な演出に、最後まで釘付けでした。
ここまで独創的に『料理』されては、さすがのポーも脱帽でしょう。
それにしても、
今までスゲーと感心していたシュールな映像表現は、
その殆どがフェリーニを祖としていたとは!!
そう思える程の衝撃…
乱暴だけれど、
某ま◯かマ◯カのシュールな魔女のシーンなんかも、辿ればフェリーニにたどり着くハズ。
ええもん観させていただきました。

だがしかし
まず持って自分ではチョイスしない作品が観れるのが
『“電子おに”キネマ』の良いところ!

でも部員Mさま
コワイの苦手だから、ホラーはあんまりチョイスしないでね…
















たしかに悪魔の出てくるシーンは怖いですよね~どうしてあんな中途半端な構図で映したのか意味不明な感じも強烈ですよね~
みんなが怖がるのが面白いのでホラーはちょいちょい入れていこ~っと。(よくよく考えれば部員Oも“怪奇大作戦”じゃないですか! 笑)
(部員M)



フェリーニ監督作品は初めてです。部員Zです。
シュールレアリスム的というか、悪夢を再現したかのようなシーンの数々。すごいです。特に主人公がタクシーの中から観る光景。陽炎でゆらゆら、黄色い光、黒い影くっきり。そんな中で、道路のど真ん中で女の人が水着でいたり、食肉運搬車が走っていたり。シュールすぎます。
そして、出てくる人みんなが妖怪じみていました。どうやって集めたのでしょうか?!
監督が「お前すげえユダヤ人っぽいから来い」とスカウトしたり、あるいは「とにかく目のでかい女を連れて来い」とスタッフに命じたりしたのでしょうか。謎です。これがフェリーニ作品か! と怖れおののきました。他の作品も鑑賞したいです!

4 件のコメント:

  1. フェリーニいまいち苦手なんですが
    これはちょっと観てみたいです。笑
    読者登録しました^^
    よろしくお願いいたします。

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  2. ありがとうございます!恐れ多いことです。
    まだブログのシステムをよく理解しておりませんのですがよろしくお願いいたします。

    この映画はかなりいってますよ。イギリスから来た男、テレンス・スタンプが怪演しておりま~す。(部員M)

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  3. テレンス様が!!!みなくては・・・

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  4. おお~再びコメントありがとうございます!そして優勝おめでとう!!(笑いや~、地元、民放テレビ局で放送されないとは地味な(しかも引き分けで)優勝。しかしそこがすごく良い!ドラのとても愛おしいところですよね、ホントに!CS戦も勝ち抜いてほしい!地上波、TV中継ありますよね?(笑あ、で、テレンスさ様ですね・・・(笑この映画の役柄はドンはまりですよ。根病んでる系人の役柄が良く似合っておりましたよ~ (部員M)

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